回転センター(ローリングセンター)修理
| メーカー | カブト工業(KABUTO) |
|---|---|
| 種別 | その他 ローリングセンター |
【ご依頼の経緯・症状】
お客様より、「回転の不具合」および「主軸の振れ・ガタつき」が発生しているとのご相談をいただきました。 ローリングセンターの精度不良は、ワークの加工品質にダイレクトに影響するため、早急に現品をお預かりし、詳細な原因特定のための分解調査を実施いたしました。
【原因調査と不具合内容】
内部を精査したところ、長期間の使用による以下の問題が判明しました。
主軸ロック(回転不良): ベアリング内部に異物が混入し、スムーズな回転ができなくなっていました。
保持力と耐荷重の低下: ベアリングの予圧が減少したことで主軸の保持力が弱まり、大きな「振れ」が発生。さらに内部予圧の減少により荷重に耐えられない「ガタつき」も生じていました。
外部からの異物侵入: オイルシールの摩耗やOリングの変形により、内部に水やダストが侵入していました。
消耗品の経年劣化: ベアリング類およびシール類全体に顕著な劣化が見られました。
幸い、主軸軸部そのものに目立った摩耗や曲がりは見られなかったため、消耗品の刷新と精密調整による修理が可能と判断しました。
【修理・整備の内容】
センターとしての回転精度と剛性を完全に取り戻すため、以下の工程でオーバーホールを行いました。
消耗部品の全面交換: 劣化したベアリングをすべて新品に交換。また、水侵入防止用のオイルシール、Oリング、および固定用ボルト類もすべて新品へと刷新しました。
精密な予圧調整: ベアリング交換時に適切な予圧調整を行い、ガタつきを解消しつつ滑らかな回転を確保しました。
再組立と機能回復: 洗浄済みの各パーツを丁寧に組み上げ、ベアリングの取り付け調整を行いました。
最終精度検査: 整備完了後、主軸の振れ測定を実施し、厳しい精度基準を満たしていることを確認しました。
【納入】
すべての整備工程を完了し、本来の滑らかな回転と高い保持精度を取り戻した状態で納入いたしました。 ローリングセンターは過酷な環境で使用されることが多いユニットですが、今回のようなオーバーホールにより、新品に近いパフォーマンスを維持し続けることが可能です。